南の楽園
石垣島のキャンプ事情




石垣島のキャンプ場

米原キャンプ場 ・ 伊野田キャンプ場 ・ ココスビレッジ

石垣島には3箇所のキャンプ場がある。石垣島はちっぽけな島だが、それでも南北距離は45kmほどある。45kmといえば渋谷−平塚(神奈川県)・渋谷−佐倉(千葉県)間の距離だから、けっこう遠いのである。
石垣島の4箇所のキャンプ場は、島内に散らばっており、その立地環境はマチマチだし、石垣島には電車がないので、市街から離れたキャンプ場に行けば市街地に買出しに出るのは大変なのだ。
石垣島でのキャンプは、そのあたりをよく考えて目的に沿ったキャンプ場選びをしなくてはならない。


石垣島のキャンプ場ガイドマップを開く    左をクリックすれば石垣のキャンプ場詳細地図が開きます


石垣市 米原キャンプ場(市営)


離島桟橋から「川平(かびら)」方面に西へ・・大嵩(おおたけ)から右折し吉野方面へ 標識あり


全国のキャンパーに名の知られた石垣島伝説のキャンプ場、「オウム真理教」が集団キャンプしたのもここ、石垣市の市営キャンプ場で、1〜3月間は閉鎖になるのがウイークポイントだが、実際には、この期間は無料でキャンプできるので、かえって賑わうこともある。
キャンプ場の前の海は石垣有数の珊瑚礁の海域で、テーブルサンゴやエダサンゴが育っている。 サンゴにはアカネハナゴイやスミレナガハナダイ等、カラフルな熱帯魚が生息している。 夏期にはイソマグロやカツオ等、回遊魚も姿を見せる。水中メガネさえあれば泳げる人ならだれでも海中散歩が楽しめる。この海域の熱帯魚は人に慣れており、人の手から餌を食べる。好物は「魚肉ソーセージの切り身」の模様。
北よりの風による波や、リップカレント(潮の流れが激しい)には格別注意が必要。 ここでは水難事故も時々おこる。

調理棟やトイレ棟が場内に6〜7箇所設置されており、大人数のキャンプにも充分対応できる。海岸に沿った広い防風林/木立の中がキャンプ場になっており夏場も涼しい、涼しいという面では八重山のキャンプ場随一だろう。
石垣中心部より車で40分近くかかり、石垣港から離島巡りをしようという短期旅行者には不便、反面、南の島のキャンプを満喫したい長期組にはお奨めのキャンプ場、何年もここに住み着いて仕事をしながらキャンプしている「つわものキャンパー」もいる。
また、夏は北海道、冬は沖縄というような季節移動を繰り返す通称「渡りキャンパー」も多く、それだけにキャンプ場は一風変わったテント群が存在し、キャンプ場も奥へ行くほど怪しいテントで満ちている。中にはポストが作ってあるテントもあり、郵便物の宛先を「米原キャンプ場内」と書けば郵便物はちゃんと配達される。


あるキャンパーが内地に帰ってから米原で知り合った仲間に手紙を書いた。キャンプ場の名称を思い出せなかったので、住所として「沖縄県石垣市、島の北側にある海のきれいなキャンプ場内、○○様」と書いた。はたして、その手紙はどうなったかというと・・・・もちろん届いたのである。


※事前に「石垣市公共施設管理公社」に電話してから行くこと
  土日の場合はキャンプ場横の商店が受付を代行
 
海沿いの木立の中がキャンプサイト        炊事棟、場内8箇所にある

 
米原沖の海中は熱帯魚の宝庫          キャンプ場沿いの海岸は石垣有数の環礁

所在地 〒907-0451 沖縄県石垣市字桴海ヨ子ス446-1
問合先TEL   0980-88-5292  石垣市公共施設管理公社
交通(距離) 石垣離島桟橋(市内中心部)から車で約30分
営業期間 4/1〜12/28  冬場は閉鎖するので要注意
受付時間 9:00〜17:00
付近の環境 海岸(ビーチ)沿い
止事項 発電機の使用、花火、カラオケ
設置可能テント数 100〜200(充分余裕があるので予約は不要)
売店 キャンプ場の横に商店あり 管理人も兼ねている
電源 なし
オートキャンプサイト なし
トイレ 水洗トイレ×7 炊事棟×8 自販機・コインロッカー 
シャワー 冷水:無料
料金 400円/1泊 

石垣市 伊野田キャンプ場(市営)


離島桟橋から「白保(しらほ)」方面に東へ・・玉取崎展望台を越え星野方面へ


沖縄県初のオートキャンプ場、伊野田キャンプ場は、市街地の北東部の海岸線に位置しており、米原同様、街からは遠い。
伊野田の海岸沿いの林(ハスノハギリなどの大木)の中がキャンプ場になっており、広場やアスレチックなどの児童遊具施設がある。ここも米原同様、調理棟やトイレ棟が場内に4〜5箇所設置されており、大人数のキャンプも充分OKだ。
温水シャワーやコインロッカー、自販機などの施設もあり家族連れやオートキャンパーに人気がある。石垣では100V電源を使えるオートキャンプ場はここしかない。電源付のキャンピングカーサイトが3区画、オートキャンプサイトが15区画ある。オートキャンプができるという点で貴重な存在。


施設としては石垣一、金をかけているが、キャンプ場に沿った海岸の知名度が米原と比べると低く、海水浴客はほとんどいない。地域のロケーションも今ひとつ悪い(近くに観光資源が少ない)ため人気が出ない。利用者は米原の約1/10以下、いつでも空いている。木陰は多く、ここも涼しい。
清掃管理が行き届いておりキャンプサイトやトイレはいつもきれい。
管理人は午後2時〜6時頃の間、管理棟に居る。(掃除の人は管理人とは別に1日1回掃除にやってくる)キャンプ場としては八重山でもっとも内地風、山のキャンプ場のような趣がある。市街地から離れているが、いつでも空いているので、南の島でノンビリしたい向きにはピッタリだが、利用者が少ないので、寂しがりやのキャンパーには不向き
キャンプ場の入口が分かりにくいが、隣に「伊野田観光蘭園」という大きな看板があるので、それを目印に。


 
伊野田キャンプ場 木立の中がキャンプサイト       管理棟 常駐管理人は居ない

所在地 〒907-0241 沖縄県石垣市字桃里伊野田 201の 1
問合先TEL   0980-88-5292  石垣市公共施設管理公社
交通(距離) 石垣離島桟橋(市内中心部)から車で約40分
営業期間 1/4〜9/30   冬場は閉鎖するので要注意
受付時間 9:00〜17:00
付近の環境 海岸(ビーチ)沿い
止事項 発電機の使用、花火、カラオケ
設置可能テント数 80〜100(充分余裕があるので予約は不要)
売店 近くの集落に商店あり
電源 オートキャンプサイトには100V電源あり
オートキャンプサイト 18区画
トイレ 水洗
シャワー 冷水:無料 温水シャワーは有料 250円/1回
料金 一般400円/1泊
テントオートキャンプ 2,000円/1泊
キャンピングカー   3,000円/1泊

石垣市 ココス・ビレッジ(民営)


離島桟橋から「川平(かびら)」方面に西へ・・大嵩から右折し富野方面へ


2002年3月にオープした新しいキャンプ場で、施設は今も拡張中、コテージやツリーハウス・ロッジなど、お洒落な設備が多い。その分当然、料金も高く、ともかく安旅行がしたいというタイプのキャンパーにはお奨めしない。反面、女性グループやアベック、ファミリー層にとっては最高の環境で、
ファミリーキャンプ場としては石垣イチ押し、米原のような長期滞在型(住み着き型)キャンパーはひとりも居らず、管理も清潔に保たれ安心してキャンプできる。
米原キャンプ場から3kmほど手前の海岸沿いにあり、キャンプ場前の海は米原同様とてもきれい。このキャンプ場の周辺では近年別荘化が進み、都会風のレストランや喫茶店などが次々建てられており、自炊しないキャンパーにも不便はない。冷蔵庫や洗濯機、レンタカヌーやレンタサイクルなどのレジャー設備も揃っていて楽しく遊べる。原則として電話予約が必要。


 
ココス・ビレッジのミニコテージ               ツリーハウス

 
キャンプ場入口のシンボルツリー             夜の食事棟

所在地 〒907-0453 沖縄県石垣市川平山原1216-102
問合先TEL   090-7470-2875 または 0980-84-4541
交通(距離) 石垣離島桟橋(市内中心部)から車で約30分
営業期間 年中無休
受付時間 9:00〜19:00
付近の環境 海岸(ビーチ)沿い
止事項 発電機の使用、カラオケなど他人に迷惑をかけるもの
設置可能テント数 10〜20(事前予約が必要)
売店 近くの集落に商店あり
電源 100V電源あり
オートキャンプサイト なし
トイレ 水洗
シャワー 温水シャワー無料/冷蔵庫・洗濯機あり(無料)
料金 グランド張り   800円/1泊
ミニコテージ 2,500円/1泊
ツリーハウス 1,900円〜2,000円など各種
※レンタサイクル・カヌーその他の設備あり
ホームページ http://www.interq.or.jp/dry/arlycoco/

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