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「八重山タイム」という言葉があり、八重山に流れている時間は、内地のそれと比べるとはるかに遅い。 実際に八重山に来てみると分かるが、ともかく「のんびり」「ゆ〜ったり」しているのである。こんな土地柄なので、何もセカセカと駆け足で遊ぶ必要はないのだ。 だから、僕はカヌーで遊ぶとき出来るだけスピードをゆるめてパドリングするのです。すると、野鳥の鳴き声、海を渡る風の音、時には「静寂(しーん)」という音さえ・・・・・聞こえてくるのです。 一口にカヌーといっても目的や用途に合わせて、様々なスタイルがあるが、八重山では大まかに分けて2種類のカヌー遊びがある。 マングローブの茂った川を行く「リバーカヌー」と、波の穏やかな珊瑚礁の海を行く「シーカヤック」だ。 パドリングの方法や基本動作はどちらもほば同じなのだが、風や波、潮流の影響を受けやすい「シーカヤック」の方が若干体力がいる。機材に関しては、海上を長時間にわたって移動するような場合には、それなりの装備が必要になるが、リーフ内の穏やかな場所であれば、海も川も同じものを兼用する場合が多い。実際に、八重山のショップではどちらも同じ機材を使用していることが多い。 では、「どちらが楽しいのか?」と問われれば・・・うーん返答に困ってしまう。どちらにも、それぞれの楽しみがあり、奥も深い。 例えば「リバーカヌー」であれば、マングローブの生い茂る川をゆっくりと上りながら、植物や野鳥を観察したり、流れの穏やかな岸辺にカヌーを着けて上陸し、亜熱帯のジャングルをトレッキングすることも出来る。 「シーカヤック」なら、エメラルドグリーンの海に漕ぎ出して、岬を廻り、車では入り込めないような誰もいない浜辺にカヤックを着け、思う存分シュノーケル、なんてことも出来る。 ただ、体力の面から言えば、八重山においては「リバーカヌー」の方が初心者向けと言えるだろう。 「難しい乗り物なのか?」と問われれば・・・「いいえ簡単です。」と答えることにしている。 どのツアーでも、最初にパドリングの方法や基本動作を参加者全員で練習してから艇に乗り込むし、ショップが貸し出すタイプのものは「安定性」を重視したものが多く、コツさえ飲み込めば、めったに沈没するようなことはない。 実際に乗り込んでみれば、驚くほど簡単に操船出来る。そういう意味でも、老若男女を問わない八重山にピッタリな遊びと言えるだろう。 ![]() |
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![]() ![]() 市街地にほど近い場所にあり手軽に立ち寄れる。川の両岸にはびっしりとマングローブが生い茂る。 ![]() 市街地から車で10分 |
![]() 石垣島の北部、伊土名地区を流れる。川の流域面積は狭いが干潮時にはトビハゼやシオマネキが観察でき石垣島では最大規模のヒルギ林がある。 ![]() ![]() 市街地から車で40分 |
![]() ![]() 浦内川に次ぎ沖縄県で2番目に大きな川で、東部の大原と大富の間に流れ込む。川の両岸にはマングローブや熱帯植物が生い茂り、まさにジャングル。上流にサキシマスオウの群落がある。 ![]() 大原港から車で5分 |
![]() 八重山諸島のほとんどの島は、隆起珊瑚礁の島で、山がないので、八重山では、石垣島、西表島以外の島にはカヌーの出来るほどの水量のある河川が存在しない。 |
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![]() 西表島の西部、船浦港に流れ込む。この川の上流にあるピナイサーラの滝は、沖縄一の落差を誇り、その高さは55mある。周辺には、樹齢100年を超えるアカギやガジュマルの木々が生い茂る。 ![]() 船浦港から車で5分 |
![]() 西表島の西部を流れ、全長約39kmで沖縄県最大の河川。 メヒルギ・オヒルギ・ヤエヤマヒルギなどのマングローブをはじめとし、多様な亜熱帯性植物を目にすることができる。上流にはマリュウド・カンピレーの名瀑がある。 ![]() 上原港から車で10分 |
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四方を発達したサンゴ礁に囲まれている八重山諸島で「シーカヤック」の楽しめるフィールドは、まさに無数にあると言える。(だから〇〇海岸といったポイント名は省きます。)僕個人の好みとしては、秘密のビーチでキャンプやシュノーケル等と組み合わせて遊ぶのが最高だと思う。 しかし、先にも書いたけれど、海では、波、風、潮流などの影響を受けやすく、より体力や技術、判断力が要求される。 そこで八重山の海遊びの注意点に少し触れておきたい。 |
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八重山の海では、よく「リーフの内側」とか「リーフの外側」などと言ったりするが、これは、正確には「リーフエッジ」の内外のこと、要するに、サンゴ礁と外海の境目のことである。 このリーフエッジが天然の防波堤の役目を果たしているので、この内側と外側とでは、晴天の波の穏やかな日でさえコンディションが随分と異なる事があるので注意が必要だ。 ![]() ![]() 満潮から干潮に変わる時や、外海が荒れている時などには、礁湖(ラグーン)の側から外海側へ、押し出す流れ、離岸流(リップカレント)が発生する。この流れには人力では到底太刀打ち出来ない。 八重山の海で一番怖いのがこれ。慣れないうちは無理をせず、地元の海況を良く知る人やガイドと一緒のほうが無難、八重山では、毎年2〜3人の海難水死者が出る。 |
★海でのカヤック遊びの最大の注意点は「風」だ。 特に陸から海に向けて強風が吹いている時は、カヌー遊びは止めたほうがいい。カヌーに人が乗っているときは、海中に入っている部分は全体の1/5以下で、人の体やカヌーのほとんどは海上に出ているので、それが「帆」の代わりになって、カヌーはヨットのような状態だ。 陸から海に向けて吹く風によってカヌーごと沖へ沖へと流されてしまい、人がパドルを漕ぐ力だけでは陸へ戻ってこれなくなるからだ。 ライフジャケットもカヌー遊びには必須アイテムだ。 風の強いときには、海でのカヌー遊びは危険! |
いろいろ書いたけど、難しく考える必要は全くなし!注意して楽しくカヌーで遊ぼう。 |
![]() 夕暮れ時のツーリング |
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