5月の八重山


梅雨だけどシュノーケル <八重山の梅雨とシュノーケル>

このページは、毎月1回、その月の八重山を紹介していく歳時記のページです。
不思議の国、八重山の歳時記は内地のそれとはちょっと違うのです。

5月の八重山歳時記

南の楽園八重山にも梅雨はやってくる。
ところが、八重山の梅雨は、雨天の日も多いが、雨ばかりが続くわけでもなく、入梅したとたんに真夏のような陽気が続いたりすることもよくある。

八重山地方の梅雨は、気象庁によれば平均して梅雨入りが5月10日頃、梅雨明けが6月20日頃の40日間ということだが、沖縄県の統計によると、沖縄県の月ごとの平均降水日数は、
    過去30年の お天気データ  

5〜6月の2ケ月間で雨の日は21日(34%)しかなく、6月は他の月と比較して年に3番目に雨の少ない月なのだ。
梅雨時に雨なんか降らず、むしろ、4月や7月〜9月のほうが雨の日が多い・・・・・。これで、なんで5月〜6月は「梅雨」って言うのか、僕はとても理解に苦しむ。

誰にも「梅雨の時期は観光に向かない」という思い込みがあるが、もともと沖縄の梅雨は、内地のそれのようにうっとうしく降り続くということが少なく、雨がザーと降ったり燦燦と太陽が輝いたり・・・・・ということを繰り返すことが多いので、気にするほどのものではない、八重山の5月はもうすっかり海遊びの季節なのだ。



八重山の海遊びの代表格は「シュノーケル」。

コツさえつかめば難しいものではなく、船で沖へ行かなくても海に慣れながら陸から軽く泳いで行って、素晴らしい珊瑚礁に出会える場所があります。こんなシュノーケルのやり方を「ビーチエントリー」と呼びます。
ビーチエントリーなら突然足のつかない深い場所に入る訳ではないので、初心者や子供連れにも適しています。船酔いの心配も無いし、疲れたらビーチでのんびり貝拾いや昼寝なんてことも可能です。もちろん経験豊富な方でも充分に楽しめる穴場です。

ただ、ガイドブックには載っていないポイントが殆どなので、観光客のみなさんがレンタカーで探し回ってもなかなか見つからないでしょう。



※まったく泳げなかった5歳の子供だってフローティングベストをつけて、ちょっと教えれば・・・



※高校生の頃から全く泳いだことのないという人も・・・



※カラフルな魚たちや色とりどりのサンゴに出会えます





こんな感じで楽しくやれば、この季節の八重山の海の透明度は30mを超えており、深い海の底を泳ぐ魚だって見えます。

船で石西礁湖(石垣島−西表島間の珊瑚礁海域:せきせいしょうこ)に出れば、もっと素晴らしい海と珊瑚礁に出逢える。八重山の珊瑚礁は、国内サンゴ礁面積の55%を有する日本一の珊瑚の海だ。




そんなわけで、そろそろ梅雨だというのに、僕の頭のなかは、梅雨を通り越してもうスッカリ夏なのです。

八重山はやっぱり海だぜぃ!



不思議の国八重山の5月のお話です。